Miranda IM 0.78とMSN(Windows Live) Messenger

多種のIM(Instant Messenger)クライアントとして使えるMiranda IMをもうだいぶ長い事使用している。互換IMクライアントの宿命として、本家でプロトコルの仕様変更があった場合や、サーバーログオンの締め出しがあった場合等に弱い、というのがあるのは理解しているのだが。

0.77から0.78へとアップデートした後からMSN Messenger(Windows Messenger/Windows Live Messenger)への接続が失敗するようになった。曰く「ユーザー名かパスワードが間違っている」と。

先日自分の不注意でWindows Live IDのフィッシングにあったばかりだ。そしてパスワードを変更した。それにまつわるエラーかと当初は思った。

しかし何べん入力しようがログインできない。webのWindows Liveサービスや本家Windows Live Messengerではログインできるのであからさまにおかしい。これはMiranda IM側で何か起こっているのだろうと思いMiranda IMのサイトへ行ってもそれらしい情報は書かれていない。

いや、正確には書かれていない訳ではなかった。探し出すのにかなりの時間を要したがフォーラム内で話題にはなっていたのだ。英語は得意ではないのだが「MSが(Messengerの)サーバーを再度更新するのを待て。あるいはMiranda IM 0.8のβ版を使え」というのがMSNプロトコル開発者の言い分のようだ。

それはそれでいい。ただでさえ無償のアプリケーションだ。でもなぁ…。接続できない事実がわかっている(少なくとも把握している)のに「MSNも使えます」みたいなうたい文句を未だにトップページに掲げているのが気にくわないし、MSNへの接続で問題がある旨の注意書きが一つもないのも気にくわない。MSが古いプロトコルバージョンの接続仕様を若干変更したらしいのが直接の原因としてもだ。

実際、Miranda IMは便利だし、無償で使わせて貰っている。ありがたい限りである。ただ、もう少しこういったトラブルに関して情報を提示してもいいんじゃないかな、と思った次第。気にくわないなら使わなければいい、それは正論なんだがね…。

2008/08/06追記

8月4日前後にMSがサーバー調整を行ったようだ。これによりMiranda IM 0.78でもMSN Messengerのサーバーに接続する事が可能となった。ただし、接続プロトコルは最新バージョンではないので、いずれMiranda IM 0.8以降にしなければならないだろう。β版でもおかしな動きはなかったので、そのまま移行してしまってもいいのだろうけどね…。

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