キーボード、マウス、ディスプレイ

パソコンを使う上で入出力装置、キーボードや、マウス、ディスプレイといったものは切っても切り離せないものだ。データセンタに置いてあるサーバ機であれば、それらは概ね不要だが(が、リモート操作できない状況の場合は現地に赴き、そういった装置を借りて作業をする必要があったりもするが)、個人使用のPCでそれらが繋がっていない、というのはまずあり得ないだろう。

それらの内、何を重要視するかは個人次第だろうし、あるいはどれも別段重要視してない、使えればいい、という人もいるだろう。映り込みなんて気にしない!見栄え重視のツルピカ液晶大好きな人もいるだろうし、いや、やっぱりノングレアでしょう、という人もいるだろう。あるいは、ディスプレイは二の次、やっぱりキータッチでしょう、という人もいるだろう。何を言う、快適なポインティングにつきる!という人もいるかも知れない。

しかし。

5月予約受付開始、この時点での出荷開始予定は12月上旬、というキーボードがあった。その時の受付価格は約1564ドル。日本円でおおよそ19万円。それでも、初期ロット分の200台は完売状態で第2ロット(12月下旬出荷予定)の受付をしている状況だった。

現在は、12,999ルーブル(約462.27USドル)、という価格表示であり、日本円でおおよそ54000~62000円といったところなのだろうか。

もちろんお高いのには訳があって、全てのキーの中に48×48ドット表示の有機LEDディスプレイが内蔵されている事がその理由となる。それにより、一般的なキーボードとは違い、キートップに表示されている文字や記号を任意に変更が可能となっている。当然ながら、文字、記号だけではなく、図柄の表示も可能だ。

ただ、キーボードに慣れてくればキートップを見ずにタッチタイプできるようになるだろうし(打鍵時に当該キーは打鍵用の表示に変化する様子)、変化するとは言っても、シフトキーを押した時に小文字が大文字になる、日本語対応としてかな表示に変化する(かな入力よりもローマ字かな変換を利用している人が多いだろうが…)、ゲーム用の表示やPhotoshop用の表示等、キートップの表示が変わる事がどの程度役に立つのかがわからない。デモサイト

また、そういう付加機能があったとしても、肝心のキータッチも現実的には届いて触れてみない事にはわからないだろうから、ギミックには満足できたとしても、残念な結果に終わる可能性も高い。

サンプル品がどこかには存在して、キータッチを試せたとしてもだ、現在の推定6万円前後という価格にしても、初期ロット時のおおよそ19万円という価格にしても、結構な金額であるというのは変わりない事実で、高望みをしなければPCが買えてしまう値段な訳であり、個人的にはキーボードにこの金額を出すというのはギャンブル、自分だったら買わないなぁ、というのが感想である。出せて1万円くらいだろうか???

ただ、こういった製品、製品自体は否定しない。こういう変な製品が増えるのはそれはそれで楽しい事だから。売れてコストダウンが可能になり、廉価になればまた状況は変わってくるだろうしね。

あ。

正規出荷は2月末に伸びたそうである。

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